経鼻的に頭蓋内の腫瘍を摘出する際に最も問題となるのは髄液漏(脳のまわりにある髄液という液体が鼻に漏れてきてしまう)です。
これまで様々な再建方法が報告されてきましたが、確実な再建法は現在までのところ存在しません。
日本国内では硬膜を縫合し髄液の漏れを抑えるという方法が広く用いられていますが、今回はこの方法を工夫し髄液の漏れを抑える方法を報告しました。
靴紐のように交互に硬膜にかけることからShoelace dural closure法(靴紐縫合法)と名付けました。
How I do it: shoelace watertight dural closure in extended transsphenoidal surgery
掲載雑誌:Acta neurochirurgica
掲載ホームページ:https://link.springer.com/article/10.1007/s00701-015-2612-4